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むし歯の進行とその治療法③

CO、C1の実際

【CO】

初期齲蝕です。特徴として表面の白濁があげられます。

これはエナメル質の内層が脱灰している状態です。しかし最外層のエナメル質は連続性が保たれています。この最外層が保たれていることが何より大切です。

 

【C1】

エナメル質齲蝕です。COの最外層のエナメル質が崩壊するとこのステージに移行します。

 

写真をみてください。

COは他の部位と比べて明らかに白濁しています。

C1は表面が一層えぐれていて、実質欠損が生じています。一時期前は白濁していたはずです。

 

治療法

【CO】

COで最外層の連続性がなにより大切と言いました。これは最外層が保たれていれば内層のエナメル質は再生するからです。

歯は基本的に再生はしませんが、ある条件下でこのCOだけは再生します。それはフッ素の使用です。これによって内層のエナメル質は再石灰化、再生するのです。

この再石灰化はフッ素の使用と、なにより最外層が存在してるからこそなのです。

 

 

下の写真は上の写真の1年後です。明らかに表面の白濁が消えてるのがわかります。

 

【C1】

C1も基本的には治療対象としていません。フッ素応用で進行の抑制ができるからです。

CO、C1の齲蝕治療法はともにフッ素を応用した予防管理ということなります。

 

 

この図はステファンカーブといいます。

食後の歯垢のpHとむし歯の関係を示しています。糖の摂取後は酸が産生されて、すぐにpHが下がります。これが5.5以下になるとエナメル質が溶け出します。しかしフッ素を使用していると臨界点は4.5となり、耐酸性が向上しています。結果としてむし歯の進行を抑制することができます。

 

【高濃度フッ素入り歯磨き粉】

フッ素の応用でむし歯の予防管理を行うのがCO、C1の対応でした。

実際にはどのように、なにを使うのが良いのでしょうか。

 

フッ素洗口剤、歯磨き粉、歯科医院でのフッ素塗布など様々なものがあります。その中でも一番手っ取り早く導入できるのは高濃度フッ素入りの歯磨き粉ではないでしょうか。歯磨き粉を変えるだけですからね。

 

今販売されている歯磨き粉で一番高いフッ素濃度は1,450ppmです。なのでパッケージに1450の文字がある歯磨き粉が一番高い齲蝕予防効果を望めます。逆に「高濃度」と書かれていても1450の文字がなければ濃度はこれより低い可能性があります。

 

ちなみに歯科医院でのフッ素塗布は9,000ppmや20,000ppmのものを使用します。

まとめ

ここでは一番身近な歯磨き粉を紹介させてもらいました。

予防管理でフッ素はとても重要な要素の1つです。しかし他にも重要なことまだまだあります。むし歯リスクの把握やむし歯細菌の対応、むし歯にならない食事摂取のコツなどです。

当院では予防管理希望の方にはその個人にあった予防法を提案しています。

 

今回は齲蝕(むし歯)のCO、C1の状態と、その治療として予防という事でした。次回はC2についてにお話していきますので、楽しみに!

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